hosikage4132の日記

思考の赴くままに

デンマークのレストランスタッフは止められない

夏のデンマークを旅した。

 

最高気温は19度。正直、寒い。それでも夜になると、屋外プールで泳いでいる強者がいる。

 

21時を過ぎてもまだ明るく、時間感覚が完全にずれる。北欧の夏は、体内時計を信用できなくなる。

 

旅の目的は、福祉国家の現状を見ることだった。

 

教育費は無料。海外からの留学生も対象。

 

医療費も無料。観光客ですら対象になる。

 

家族が倒れた場合、介護は家族の自己責任にならない。介護者は国の職員として配置され、介護がそのまま経済破綻につながる構造ではない。

 

だからこそ、この国では「暮らしのサイズ」が最初から違うのだと感じた。

 

制度の話はここまでにして、食の話に移る。

 

デンマーク人は、とにかく背が高い。日本人とは、ガタイが根本的に違う。

 

アイスクリームを注文したとき、日本の感覚で想像していた自分が間違っていたとすぐに分かった。

 

出てきたのは、例えるなら「丼に山盛り」のアイスクリーム。食べきれる量ではない。

 

コペンハーゲンで観光を終え、入ったレストランの光景は今でも強く印象に残っている。

 

最初のセッティングから、すでに山盛りだ。付け合わせのフライドポテトは巨大。よく叩かれた薄手のステーキ。さらにサラダ。

 

初見で、完食できる量ではないことは明らかだった。

 

だが、食べ進めていると、「やっとなくなった」と思った瞬間、どこからともなく追加されるフライドポテト。

 

次は断ろうと身構えていたが、追加のタイミングが異様に早い。

 

普段、ガタイのいいデンマーク人を相手にしている、そのままのリズムだ。

 

止められない。

 

止める隙がない。

 

最初の食べ始めた時の皿に戻っていくスピードを前に、最終的には諦めの境地に入った。

 

食事そのものは美味しい。

 

肉が苦手な私でも、デンマークのステーキは食べられた。

 

「美味しかった」と言っていい。

 

ただ、体格差というものは、食事量の違いとして如実に表れる。

 

日本では「残さないこと」が美徳とされる。だが、その慣習を完全に打ち破られた最初の体験が、デンマークのレストランだった。

 

余談だが、大人しか使わないトイレでも体格差を思い知らされた。便座が高く、座ると足が床につかず、ぶらぶらする。

 

あれは、なかなか落ち着かない。

 

海外は、やはり広い。

 

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